英語の発音練習の中で、絶対に欠かせないのが「Nのリンキング」です。
例えば、「one in ten」を発音してみると、それがいかに重要かがわかります。
我々日本人は、語尾の「N音」を「ン」と思ってしまうため、すぐ後に母音が来ていても、正しくNを繋がずに発音してしまいます。
「one in ten」の発音
- 悪い例 → ワンインテン
- 良い例 → ワニンテン
悪い例で発音してしまうと、ほぼ間違いなく通じません。「ワンインテン」を何度か素早く言ってみてください。「wine ten」に聞こえるはず。ネイティブにはそう聞こえてしまう、ということです。
今回は、英語の発音の中でも特に重要な「Nのリンキング」について詳しく解説していきます。
Pineappleの正しい発音
まず初めに、pineapple を正しい発音で言ってみてください。
「パイナポー」と発音してしまう方がほとんどだと思います。全く通じないわけではないですが、正しい発音はこうなります。
日本人の間違った発音例
(パイナポー)
正しい発音
(パイ・ネー・ポ)
Nのリンキングを常に意識しよう
たいていの日本人は「パイナ~」の「ナ」の部分を、なぜか極端に短くし過ぎて発音しています。これは間違いなくカタカナ発音による弊害。
カタカナ発音を鵜呑みにせず、少しでも疑問に感じたら発音記号を見ながら、お手本の発音でリピート練習をするクセをつけましょう。
もともとこの単語は、pine + apple の2つの単語ですね。
2つを繋げて発音するときに pine [pain] の語尾Nが、次の apple [ǽpl] の語頭の母音とつながり、いわゆる「ナ行」が発生します。「パインアーポー」ではなく「パイナーポー」のように繋がるわけです。
語尾がN のあとに 語頭が母音 が来ると必ずNのリンキング(ナ行が発生)
(例 can anyone, one in, など)
はじめのうちは、なかなか慣れず難しいと感じるかもしれませんが、数か月練習するうちに、次第にほぼ無意識に繋げられるようになります。この「Nのリンキング」を早めに克服し、カタカナ発音から脱却して、ぜひ英語らしい発音にレベルアップしていってください!
Nのリンキングを学ぶフレーズ16選
まずは、繋げることだけに意識を集中して、下記の15個を練習してみましょう。音声を聞きながら、全く同じように言えるまで、納得のいくまで練習です。
- 705
- 90210
- CNN
- 1:00 am
- 7-11
- 9-11
- in and out
- on and off
- He and I
- Bob and I
- M&M
- one and only
- Men in Black
- Disney On Ice
- one in eight
- one in every
Nのリンキングを学ぶセンテンス14選
次に、いよいよ文の中で練習です。どこがリンキングが起こるのか判別しながら練習することが大事ですよ。
- No one is here.
- My son is sick.
- Everyone is dead.
- Hit the one in the middle.
- Hit the one on the left.
- Is there anyone you can call?
- It didn't rain on us.
- You should plan ahead.
- I'm not the only one in the office.
- He knows you more than anyone else.
- She's my one and only.
- One in every 5 children is overweight.
- One in every 3 marriages ends in divorce.
- I'm not an expert on that.
リンキングはこちらの記事にもあります