単語の正しい使い分け

「行く/来る」は Go/Comeとは限らない!ネイティブの使い方

動詞goとcomeを使う際に、日本語との違いに気を付けていますか? 実は、単純に「go=行く、come=来る」ではない場合が非常に多いんです。

そして、そのどちらでもない他の動詞を使うこともあります。主語が「私」の場合は特に注意が必要です。今回は、「行く」「来る」の英語的感覚を解説していきます。

「行く・来る」は GoやComeとは限らない


まずは、この2つの文の意味は何でしょうか?

  1. Can I go now?
  2. Can I come over?

答えはこうなります。

  1. もう帰って(行って)いいですか?
  2. 今からそっちに行っていい?

この2つはそれぞれ次のような場面で使われます。

  1. 相手は目の前にいる。その場を去りたい時に使う表現。Can I leave?とも言う。
  2. 相手は離れた場所にいる。電話かメールでのセリフ。Can I come to your house? でもOK。

 

「相手に近づく・相手の所に行く」= come

goを使うと相手から離れる意味になる。

実際の会話例でgo/comeを見てみよう


 
《電話での会話》

Heeday
Heeday
Hey, it's Heeday. What's up?
Aaron
Aaron
Heyyo, Heeday. Um..not much. I was just watching some videos on You Tube. What's up?
Heeday
Heeday
Oh, I was checking out some computer parts for my pc in Shinjuku, and I ended up walking in your neighborhood. I have some pc parts that I thought you might be interested in. Can I come over?
Aaron
Aaron
Yeah, sure. When are you coming?
Heeday
Heeday
I should be there in about 15.
Aaron
Aaron
Okay. See ya then!

 

A: ヒデだよ、何してた?
B: おーヒデ、特に何も。YouTubeで動画でも見てただけだよ。どうした?
A: 今新宿でPCパーツをいろいろ見てて、君の興味ありそうなものがあるんだけど、君の家の近くまで来たからちょっと寄っていいかな?
B: もちろんいいよ。いつ頃来る?
A: 15分後くらいに行けるよ。
B: わかった。

 

上の会話例では、「行く」という意味で come の他に、be動詞も使われていますね。
I should be there in about 15.(あと15分くらいで行けるよ) 
こういう時は、come ではなく be になります。

ネイティブがよく使う例文

  • I'll be right there.
    (すぐ行くよ。)
  • I'll be right back.
    (すぐ戻るね。)
  • I'll be back in 5.
    (5分で戻るね。)
  • I'll be back in 5 days.
    (5日後に戻ってくるね。)
  • I'll be back at 5.
    (5時に戻ってくるね。)
  • I'll be back around 5.
    (5時頃に戻ってくるね。)
  • I'll be back on the 5th.
    (5日に戻るね。)
  • I should be there around 5:30.
    (5時半ごろに着くと思うよ。)
  • Can I come over right now?
    (今からそっちに行ってもいい?)
  • You can come over if you want.
    (来たかったらこっちに来てもいいよ。)
  • He came at me with a knife.
    (彼はナイフを持って私に襲い掛かって来た。)
  • The car was coming right at me and I barely dodged it.
    (車が私に向かって突っ込んできたけど、ギリギリかわした。)