こんにちは、小野です。
嘘が「バレる」は英語でどう表現するでしょうか?
例えば、「嘘がバレた」「浮気がバレた」などはネイティブだったら英語で何と言うでしょう?
今回は、「バレる・見つかる・捕まる」を英語で表現するときの、日本人の盲点となる大事なルールをお話しします。
「バレる・見つかる・捕まる」はget caught
「バレる・見つかる・捕まる」は、発見されたほうを主語にした場合は、受動態の文になります。発見したほうを主語にすれば能動態です。
また、「現場を押さえられた」のか、「事実が発覚した」のかで、英語の言い方が変わります。今回はその2通りで見ていきましょう。
現場を押さえられたとき
現場を押さえられたとき
「バレる・見つかる・捕まる」
→ be/get caught __ing
→ be/get caught for 名詞
実は「バレる・見つかる」という英語の動詞は存在しません。
英語では、was/got caught __ing「~しているところを捕まった」という表現になります。
He got caught cheating.
彼は浮気がバレた(浮気しているところを見つかった)
He got caught cheating on the exam.
彼はカンニングがバレた(で捕まった)
I got caught speeding.
スピード違反で捕まった
He got caught for DUI/DWI.
飲酒運転で捕まった
The food company was caught falsifying their best before dates.
その食品会社は賞味期限の改ざんがバレた
The boy was caught red-handed shoplifting at a grocery store.
その少年はスーパーで万引きの現行犯で捕まった。
He was caught at the airport carrying a concealed weapon.
彼は武器の所持で(銃刀法違反で)捕まった
事実が発覚したとき
事実が発覚したとき
「バレる・見つかる」
→ find out
事実がバレたときは、大抵の場合、発見した人が主語になります。
例えば、「彼女にバレた」→「彼女は発見した」→ She found out. といいます。
具体的なバレた内容を入れる場合は、うしろに文をそのまま続けます。
「渋谷にいたことが彼女にバレた」
→ She found out (that) I was in Shibuya.
これが基本の作り方です。大事なのは、outを忘れないこと。He found that _のように間違える人を多く見かけるので要注意。
He found out I was cheating.
彼に浮気(の事実)がバレた。
He found out I was lying.
彼に嘘がバレた。※「噓をつく」は必ず動詞のlieを使います。tell a lieとは決して言わないので注意!
Put it back where it was before she finds out.
彼女にバレる前に、元の場所に戻してよ。
They found out who did it.
犯人が判明した(わかった)※このTheyは世間や会社や警察を指す
No one's gonna find out.
どうせ誰にもバレないよ。
How did he find out?
どうして彼にバレたの?
Sooner or later they're gonna find out.
そのうち必ずバレるよ。
FindとFind outの決定的な違い
findは財布や人など、なくなった物やいなくなった人などを「発見する、見つける」の意味なのに対し、find outは事実や情報などを「突き止める、探す、見つける、わかる」の意味で使われます。ちょうど日本語の「見い出す」と同じと考えるとわかりやすいと思います。
では、「彼の家がわかったわ!」と言いたいときは、英語でどう言えばいいでしょうか?
ここでの「わかった」はunderstand「理解する」は使えません。「わかった=発見した」の意味だからですね。
でも普通に、I found his house. と言ってしまう人も多いと思います。
これでも通じることは通じますが、単に「家を見つけた」だけの意味なので、「ようやく突き止めた!」というニュアンスが伝わりません。次のように言うと格段に英語らしくなります。
「彼の家がわかったわ!」
I found out where he lives.
(彼がどこに住んでるかようやく突き止めたわ!)
このように言えば、言いたいことが100%伝わります。
ちなみに、figure outを使って I figured out where he livesと言うと、より一層「探し出した、見つけ出した」のニュアンスが強まります。
では、映画のワンシーンで find out を実際に確認してみましょう。
次の映画のワンシーンをご覧ください。一番最後に I'm gonna find out(必ず突き止めるわ) と言っています。
Thanks a lot, kid.
I'm gonna get that son of a bitch.
Where does he come from?
Yeah, where does he live?
I don't know, but I'm gonna find out.
ありがとな。
絶対アイツを逃がさないからな。
彼はどこの人なの?
どこに住んでるのかしら?
わからないわ、でも必ず突き止める
このシーンでも使っているように、彼の居場所などの情報や秘密などを「見つける」はfindではなく、find outであることが分かりますね。
あとがき
今回は「バレる・見つかる・捕まる」を2つのパターンで表現する言い方を解説しました。
- 現場を押さえられた → be/get caught _ing
- 事実が発覚した → She found out S+V
ほとんどの場合はこの2パターンで表現できますが、①については受動態だけでなく能動態で表現することもあります。誰が突き止めたかを明確にしたい時です。
I got caught cheating.
浮気がバレた
→ My wife caught me cheating.
妻に浮気がバレた
面白いことに、日本語はどちらの場合でも受動態で表現しますね。「被害」の意識があるからでしょうか(笑)
なお、今日の例文の中で、He got caught for DUI/DWI という表現がありましたが、
DUI = drive under the influence
DWI = drive while intoxicated
どちらも「飲酒運転」の意味です。He got caught for drunk driving または He got caught for driving while drunk でもOKですよ。