wantとwon'tの発音の区別はできますか？
我々日本人は、どちらも「ウォント」と発音してしまう方が多いはずです。
しかし、2つの単語は、意味も発音も全く異なります。発音を簡単に表すとこんな感じ。
want ワント
won't ウォント
このペアのように、日本人が間違えやすい発音のペアをご紹介していきます。
Contents
「want/won't」など間違えやすい発音ペア4選
① wantとwon't
この2つは同じ発音だと思っている方は多いと思います。全く違う発音です。よくあるミスですので、しっかりと発音練習しましょう。
That's not what I want.
それが欲しいんじゃないよ ※ notとwantは同じ母音
You can call it whatever you want.
どんな名前を付けてもいいよ
Where do you want this?
これ、どこに置けばいい？
It won't be the same without you.
あなたがいなくなると寂しいよ
I'm sorry. I won't let this happen again.
すみません。二度とやりません
② clothesとclose
wear clothes（服を着る）やbuy clothes（服を買う）の clothes（服）は、実はclose [klouz]（閉める）と同じ発音です。clothesのTHは例外的に発音しません。しかもこのままで複数形です（複数形しかありません）。
【悪い例】clothes → [klouziz]（クロウズィス）のように発音してしまう日本人を非常に多く見かけるので注意しましょう。
He hardly ever wears fancy clothes.
彼はおしゃれな服を滅多に着ません
All my clothes were burned.
服が全部焼けてしまった
It's hard to find clothes that fit me.
自分に合う服を見つけるのは難しい
Our special offer closes on July 5th.
特別価格は7月5日まで！
The door closes by itself.
そのドアはひとりで閉まる
③ workとwalk
どちらとも「ウォーク」と発音していませんか？
workの発音は、R音がまだ難しければRを無視してもOKですが、決して口を大きく広げたり、「オ」の口のまま伸ばしたりしないように気を付けましょう。
walk のほうは「ウォ」よりもむしろ「ワー」に近い母音です。
Calling him won't work.
彼に電話したって駄目だよ
Monday wouldn't work for me.
月曜日は都合悪いなあ
Making marriage work can take a lot of patience.
結婚生活というのは、かなりの忍耐が必要なものだ。※このworkは動詞。
It's a 20-minute walk to the station, which is a real pain.
駅までは徒歩20分なんだよ。それがまた面倒くさくて。
I walked all the way to Shibuya station. Took me three full hours.
渋谷駅まで延々と歩いたよ。たっぷり3時間はかかったなあ
④ travelとtrouble
この2つは発音がかなり違います。この勘違いが原因で、ネイティブレッスンでも何度か生徒さんの発音をネイティブが勘違いして、会話に困った時がありました。
しっかりと発音記号で練習しましょう。前半の母音も大きく異なりますし、後半のLの直前の子音も、破裂か摩擦の違いになり、全体的にかなり響きが違います。
I'm planning on traveling across America this year.
今年はアメリカ横断旅行を計画しているんだ
I traveled to Sapporo by train.
札幌まで電車で旅行しました
Light travels at 186,000 miles per second.
光は秒速18万6000マイルの速さで進みます
He has trouble with his breathing.
彼は呼吸が困難なんです
I'm having trouble logging into Skype.
Skypeにログインできなくて困っています
あとがき
発音を身に付けるには、常に辞書などで発音記号と発音の両方を確認しながら、単語は文字ではなく「音」で覚えておくことがおすすめです。
また、今回のように、意味や発音などが似ている単語を「組み合わせ」で比較練習することが効果的なので、ぜひ下記の記事も合わせて練習してみてくださいね。
