Barelyがうまく使えない人
「Barelyがよくわからないなあ。昔の学校では習った記憶がないけど、ネイティブは使うみたいだし。どんな使い方なのか知りたいな。」
こういった疑問に答えます。
Barelyの使い方とAlmostとの違い
日本人の苦手な副詞のひとつに、barely という単語があります。
意味はちゃんと把握してますか?そもそもこの単語はちゃんと知ってましたか?
ネイティブは非常によく使う副詞ですが、なぜか日本の学校ではあまりこれを教わらないので、上手に使えている日本人をあまり見かけません。
意味としては「かろうじて、やっと、ギリギリ」なのですが、日本語で覚えるよりも、イメージで覚えるとわかりやすくなります。
barely = 101%
何かの基準を「少しだけクリアしている状態、ギリギリセーフの状態、かろうじて達している」というイメージです。
それに対して、「almost」は 99% になります。あともう少しで達する状況です。
She's barely a year old.
=「彼女は1歳になったばかりだ」(1歳になった直後)
She's almost a year old.
=「彼女はあと少しで1歳だ」(1歳になる直前)
このようなイメージで覚えておくとよいでしょう。
Barelyを使った会話と例文10選
【会話例】
A: Hey, look at her. She's covered in bruises.
(ねえ、見てよ。彼女、あざだらけだよ)
B: I know. Her husband did that. He makes barely enough to live on, so he takes it out on her, which is disgusting.
(うん、旦那にやられたんだよ。稼ぎがギリギリだから、彼女に当たってるんだろ。全く酷い話だよ)
【例文】
I barely made it.
(何とかギリギリ間に合った)
It's barely okay.
(何とかギリギリOKかな)
I barely know him.
(彼のことはほとんど知らない)
He makes barely enough to live on.
(彼は暮らしていくのがやっとの収入しかない)
I have barely enough to pay the rent.
(家賃を払うギリギリのお金しか持っていない)
Use barely enough water to prevent scorching.
(水は焦げない程度に少しだけ入れてください)
I barely even think about it.
(それを考えることもほとんどないよ)
I can barely sleep.
(ほとんど眠れない)
I can barely hear you.
(ほとんど聞こえないよ)
I can barely see you.
(ほとんど見えないよ)
映画Lucyでリスニングしてみよう
2014年公開の映画「Lucy」の中で、実際にこの副詞 barely が使われている場面があるので、聞いてみましょう。
使い方を覚えるには、会話の中で単語に触れるのが一番です。
※映画「LUCY(2014)」 1:50-2:04の箇所
Lucy: I remember stroking the cat. It was so soft.
(猫の背中を撫でてあげたのを覚えてるよ。とても柔らかかった。)
Mom: The cat? What cat, honey?
(猫?何のこと?)
Lucy: A Siamese with blue eyes and a broken tail.
(シャム猫よ。目が青くて、尻尾が折れてて。)
Mom: Sweetie, you can't possibly remember that. You were barely a year old.
(あなた、覚えてるわけないでしょう。まだほんの1歳だったのよ)
あとがき
barelyとalmostはネイティブもよく引き合いに出すほど微妙な違いのペアです。
barely: ギリギリかろうじて基準に達している(101%)
almost: あともう少しで基準に達する(99%)
この2つをぜひ覚えておきましょう。今後の会話で必ず役に立つはずです。
最後に、Almostについては、こちたの記事で詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。