英文がうまく作れない人
「Howの使い方がイマイチわからないなあ。どれくらい=Howだけでいいのかなあ。Howの疑問文の作り方がイマイチわかっていません。何かコツやルールなどがあれば教えてくださいな。」
こういった悩みに答えます。
How疑問文のあまり知られていない盲点とは?
英語を話せるようになるには、まず英文を正しい構造で作れるようになることが最も大切です。ネイティブらしい英文が言えるようになるには、伝えたい意味をどの構造を使って英文にするかが最も重要です。
英文を頭の中で素早く正確に作れるようになるには何が大切でしょうか? いろいろな意見があると思いますが、私が35年以上英語に接してきて、なおかつ、日々の皆さんとのレッスンを通して感じているのが、
「どういう構造で作るか、そして、どの品詞を使うか」
常にこの2点を意識することだと思っています。
「構造」とは、英文のいろいろなパターンのことです。こういう文を言いたい時には、この形(構文)を使う、この日本語の文のときはこういう英文の構造になる・・・そういった経験値を積み重ねていくことが非常に重要です。
ある程度、英文パターンを覚えたら、あとは「置き換え」をするだけ。覚えた構造の一部を別の単語に置き換えていくだけで、今の100倍、1000倍の英文を言えるようになります。
次に重要なのが、置き換える元の単語と同じ品詞の単語を頭にリスト化できるようになることです。例えば、happy, tired, excited, など同じグループ(品詞)を置き換えていくということです。
もちろん、名詞には名詞、動詞には動詞、形容詞には形容詞、のように同じ品詞同士で置き換えなければなりませんから、普段の英語学習の中でつねに「この単語は何詞か?」ということを意識して単語に接していることが重要なのです。例えば、happy は形容詞、happiness は名詞、という具合です。
では、「何分遅刻したの?」は英語でどう言えばよいでしょう?「遅刻」という言葉から late を使うのは想像できますね。「何分」は簡単に「どれくらい」と考えましょう。
思わずこのように考えていないですか? しかし、正解は・・・
How late were you?
こう思った人は要注意です。
先ほど触れましたが、英文は「構造と品詞」を把握することが最も重要でしたね。 lateは形容詞です。その形容詞の程度をきく質問ですよね。どれくらい [形容詞] なのか、という構造は、皆さんが中学で最初の頃に学んだ How + 形容詞 という形でしたね。
How old are you?
この構造と同じということです。どれくらい old なのか=何歳 ということですね。old も late もどちらも形容詞です。よって、この old を late に置き換えればよいわけです。
同じように、文の一部を置き換えるだけで、以下のような文がたくさん作れるようになります。早速他の文で練習してみましょう!
「How + 形容詞」に対する答え方【数字+形容詞】
まずは、簡単に考えてみましょう。
例えば、「どのくらいお腹空いてるの?」は上の例文で、How hungry are you? とありますね。どのくらいhungryなのかは当然数字では表せないので、答え方としては
I'm very hungry.
I'm a little hungry.
I'm not hungry.
のように、形容詞の前に程度を表す言葉を置けばOKです。
では、How late were you? への答え方はどうでしょうか?
文の中に数字が必要になってきますね。例えば「私は10分遅刻した。」はどう言えばいいでしょう?
大抵の人は、I was late for 10 minutes. と言ってしまいますが、実はそれは間違い。正しくは
I was 10 minutes late.
先ほど述べたように、あくまでも形容詞の前に程度を表す言葉を置くというルールです。これは何かと似た構造になっていませんか?
I'm 40 years old.
皆さんは実は中学の頃からこの黄金ルールを習っていた、ということです。
他の代表的な使い方を見てみましょう。
- This house is 20 years old.
この家は築20年です。 - My baby is 5 days old.
赤ちゃんは生後5日です。 - This TV is 7 years old.
このテレビは買って7年経ちます。 - It's 3 hours long.
(映画などの長さが)3時間です。 - This sandwich is one foot long.
このサンドイッチは30センチの長さがあります。 - I'm 5 months pregnant.
妊娠5か月です。 - I'm two stations away.
(待ち合わせの相手にメールで)あと2駅(で到着)だよ。 - I'll be 5 minutes late.
5分遅れます。 - This TV is 75 centimeters across.
このテレビは横幅75センチです。
「How+副詞」の記事はこちら
日本人の盲点を学べるおすすめの本【厳選2冊】
最後に、ネイティブの英語感覚をマスターするうえでおすすめの書籍を紹介しておきます。