ネイティブと会話している時に、例えば
と言ってきたら、その彼がどこに行ったのかわかりますか? 彼が言う「ハスペロ」とは一体何のことでしょうか?
すぐに気付いた方は、英語の発音にかなり慣れている方です。カタカナ発音とかけ離れているために、ほとんどの日本人が聞き取れないはずです。
「デジェロ」「ハスペロ」って何のこと?
そうです。こたえはhospitalでした。
「先週病院に行ってきたよ」という意味ですね。
ちなみに、「デジェロ」はdigital(デジタル)のことです。
このように、普段カタカナで使っている単語ほど、私たちはカタカナ発音でイメージしてしまいがちです。何度聞いても聞き取れなかった単語が、書いてもらって「あ~なんだそれか」となる方は要注意。
そうならないためにも、スペルと発音の関係を知り、正しく練習しておくことが重要。ひとつコツを知ると、似たようなスペルが思い浮かぶようになるからです。
hospitalの発音の仕方
では、この単語の正しい発音を練習します。ぜひコツを掴んでください。
まずは、Longman Online Dictionary で、アメリカ発音(青い方の音声 )をクリックして、お手本を聴いてみてください。いかがでしたか?「ハスペロ」と聞こえたね。
語頭の hos- 部分は、母音が college, hot などと同じ母音で、日本語の「ア」を、より大きく口を開けて、少し伸ばしたような発音です。スペル "o" が強い箇所(stressのある箇所)の場合は、7割程度がこの母音になります。残りの3割が、note [ou] や、son のパターンです。
次に、-pi の部分ですが、pi の母音は イとエの中間 [i] を意識して練習してください。[i] はどちらかというと日本語の「エ」に近いです。
最後に、語尾 -tal の部分です。これは、語尾にLが来た場合ですので、以下のような語尾であれば、すべて同じような発音になります。
-tal
-tel
-ttle
例えば、little という単語の発音を思い出してみてください。カタカナで書くと「リロ」「レロ」のような発音でしたね。ということで、語尾Lの部分は、Tと合体して「ロ」のような一つの短い音になるわけです。ちなみに、D+L の語尾も同様の音です。
もうこれで、「ホスピタル」などとカタカナ発音しないで済むようになりましたね。
「デジェロ」digitalについては、次のチャプターで練習します。
語尾「T+L」「D+L」の発音
では、語尾が hospital や little と似たような単語でも練習をしておきましょう。似たものをまとめて発音練習すると、スペルと発音の感性を磨くことができます。カタカナ発音と比べながら練習すると効果的です。
capital
digital
total
battle
petal
shuttle
bottle
throttle
settle
title
accidental
middle
noodle
medal
pedal
needle