ネイティブならこう言う

「今度の日曜日・次の日曜日」→ Next Sunday と思っていませんか?

こんにちは、小野です。

今回は「next」を使う際の、我々日本人の盲点をご紹介します。

「今度の日曜日・次の日曜日」"on Sunday"


上のカレンダーをご覧ください。

例えば、今日が3月27日(金)だとします。
もしあなたが、"See you next Sunday!" と言った場合、ネイティブは何月何日だと思うでしょうか?

答えは、4月5日。

あなたが3月29日に会いたくても、その友人は4月5日だと勘違いする可能性が高くなります。3月29日に会いたい場合は、

"See you (on) Sunday" と言えば、誤解は絶対に生じません。
(前置詞onは会話では省略が多い)

英語では、直近の日曜日(過去でも未来でも)は、会話では"on Sunday"と言うので、絶対に覚えておきましょう。

英語圏では、
今度の(直近の)日曜日 → this (coming/upcoming) Sunday
その次の日曜日 → next Sunday

と考えます。「週・月・年」と考え方は同じです。last → this → next の順番です。
つまり、nextはthisの後に来るわけです。目の前のものは「this」ということですね。

last, this, next の使い方


上の表を見て下さい。これは外国人が日本語を覚える際に使う表です。

あらためて見ると、日本語は「年」だけ変則的になりますね。

「せんねん、こんねん、らいねん」ではなく「きょねん、とし、らいねん」です(笑)。

英語圏ではご存じのように、以下のようになります。

last this next

last week - this week - next week
last month - this month - next month
last year - this year - next year

※発音に注意:後ろの単語も強く読みます。例えば、"last week"はweekも強く読みましょう。2語の単語間のイントネーションはこちらを参照

ここで注意したいのは、week/month/year には「last/this/next」を付けますが、曜日名や月名(WednesdayやAprilなど)には「last/this/next」は付けません。混乱を防ぐためです。

つまり、"next Wednesday"や"last April"とはあまり言いません。通常は、"on Wednesday"や"last year in April"と表現します。

次の会話例で見てみましょう。

A: Hey, Can we meet up on Wednesday? Let's go for a drink.
B: Sure. Let's do that. What time?
A: How about 7ish? You get off around 6, right?
B: Yeah, sounds good to me! See you then!

A: 来週の水曜日に会える?飲みに行こうか。
B: いいね。行こうよ。何時?
A: 7時頃はどう? 6時頃に上がるんだよね?
B: そうだよ。それでいいね。じゃ水曜日に!

「来週の水曜日」は単に「on Wednesday」といいます。直近であれば過去でも未来でも、単に「on 曜日名」だけでOKです。この間の水曜日も、今度の水曜日も、結局「on Wednesday」だけでいいということですね。

I went to see my uncle at the hospital on Saturday.
(土曜日に病院の叔父を見舞いに行ってきたよ)
I'm going on a business trip to Wales in December.
(今度の12月にウェールズに出張に行ってくるよ)
My friend John quit his job in August.
(この間の8月に、友人のジョンが仕事を辞めたよ)

曜日や月名のルール

  • 曜日名や月名 → this/last/next はつけない
  • week/month/year → this/last/next は付けてもOK

※next year, last week, this month とは言うが、next Sunday, last Tuesday, last April とはあまり言わない

ただし例外的に、前後の会話の流れでハッキリとわかる場合は next Monday などと言う場合もあります。ですが、誤解を防ぐためにも、私はなるべく日付を使っています(例 on the 12th 等)。

nextやlastを使う例外パターン

例外1)今日が月曜日だとして、

I'm sorry I can't make it tonight. I think I caught a cold. Can we meet up next Monday?
(ごめん、今夜は行けそうにないよ。風邪を引いてしまったみたい。来週の月曜日に会えるかな?)

この場合だと、前後の流れで自然と「next Monday = 来週の月曜日」と理解できますね。このような場合であれば next Monday でもOKです。

例外2)現在が11月だとします。そうすると「今年の4月」は in April になります。I went to New York in April.

ただし、「去年の4月」と言いたい場合は、last year in April または in April last year と言いましょう。混乱を避けるために、あくまでも「last April」と言わないようにしたほうが無難です。I went to New York last year in April.

あとがき

"next Sunday"が再来週の日曜日だという証拠をお見せします。
以下のサイトをご覧ください。UKの"Daily Record"というニュースサイトです。

Daily Record - Mar 28th

3月28日(土)の記事ですが、冒頭の本文にこうありますね。

"The peak of the UK’s coronavirus outbreak could come as soon as next Sunday, new research claims.
A new paper from Imperial College London estimates that if Britain follows the same pattern as China, the highest number of deaths recorded in a single day will come on Sunday, April 5."

つまり、3月28日の時点で、next Sunday = April 5 と言っているのがお分かりいただけると思います。