Last Updated on 2020/06/04 at 12:11am
Schwa Sound [ə]
1. 弱い箇所は常にあいまい音
強い母音と弱いあいまい音ではっきりメリハリを!
日本語と英語の発音で最も違いがハッキリしているのが、この Schwa (あいまい音) の存在でしょう。日本語は強弱に関係なく5つの母音(アイウエオ)を単語の中で発音してしまいますが、英語は強い箇所だけハッキリした母音を使い、残りの弱い箇所はほぼすべて Schwa [ə]を発音します。
例えば、カタカナと比較するとその違いが驚くほどわかります。
セブンイレブン seven eleven [sévənəlévən]
アニマル animal [ǽnəməl]
チョコレート chocolate [tʃɑ́ːkələt]
エピソード episode [épəsòud]
ドナルド Donald [dɑ́ːnəld]
リンカーン Lincoln [líŋkən]
そんなに違うの??とビックリされたかもしれませんが、これが現実です。裏を返せば、アメリカ人もカタカナ発音を聞いた時に、あなたと同じくらい驚きます。そして、あなたが英単語を聞いたときに訳が分からなくなるのと同様に、彼らもあなたのカタカナ発音が訳が分からないのです。
Schwa [ə] は単独で発音すると、あいまいに言うだけなので、たいして難しくないのですが、単語の中では非常に言いづらいのです。
では、Schwa あいまい母音 [ə] を、実際に練習してみましょう。いかに言いづらいか、わかると思います。
2. 語尾 -el, -al, -il, -ol, -ul, -ial, -ael, -le, -ile
すべて同じ発音で終わる!
語尾がLで終わる単語は、Lの直前がどんな文字だろうと、「あいまい音+L」になるので、すべて同じ発音で終わります。Lの前の文字に引きずられないように注意してください。
3. 語尾 -an, -en, -on, -in, -ain, -ion, -eon
すべて同じ発音で終わる!
これらの単語は、語尾が弱い位置にあるので、文字がどうであろうと「あいまい音+N」になり、すべて同じ発音で終わります。Nの前の文字に引きずられないように注意してください。
4. 語尾 -at, -ot, -et, -ate
すべて同じ発音で終わる!
これらの単語は、語尾が弱い位置にあるので、文字がどうであろうと「あいまい音+T」になり、すべて同じ発音で終わります。Tの前の文字に引きずられないように注意してください。
5. 語尾 -age
「~エイジ」にならないよう注意!
語尾が -age の単語は、語尾が弱い位置にあるので、文字がどうであろうと「あいまい音+dʒ」になり、短く「エッジ」のように終わります。
6. 語中の "i"
母音が消えないよう注意!
語中に弱い i があるときは、日本人の傾向として、その母音を潰してしまい、発音できていないことがよくあります。弱くても必ずあいまい母音 [ə] を意識して、言えるように練習することが大事です。
語尾 -ate
語尾が -ate で終わる単語は、品詞によって発音が変わります。全部「~エイト」と発音するわけではありません。
動詞 [èit] 長めに!
この2つの発音ルールがあるのです。日本人は何でもかんでも動詞のように発音してしまう傾向にありますから、名詞や形容詞の場合は特に注意が必要です。
UL の発音
単語の中に、-ul- のスペルがある場合の発音は、母音がLに引っ張られて Schwa に近くなるため、「ア」寄りではなく「オ」寄りに変化します。かなり注意が必要です。