とっさのひと言シリーズです。
今回は、非常に幅広い意味で使われる There you go をご紹介します。
Contents
There you go 4つの使い方
いろいろな場面で使われるフレーズ。ネイティブが日常頻繁に使う言葉なので、ぜひ使えるようになりましょう。日本語の「ほら」とよく似た言葉です。
- 相手に何かを差し出す時
「はいどうぞ」 - 相手が上手に出来た時
「ほら出来たじゃん。その調子。」 - 自分の言った事が当たった時
「ほらね」 - 相手に同意・賛同する時
「その通り」
相手に何かを差し出す時
「はいどうぞ」
「はいこれ」
リクエストされた物や相手に必要な物を渡す時の決まり文句。特にお店などでの支払い時にカードやお金を渡す時に、必ずと言っていいほど使われます。Here you go.でもOK。
《会話例1》
店員: That'll be $15.45
(15ドル45セントになります)
お客: There you go. Thank you.*
(はい。※クレジットカードを差し出す)
店員: Have a nice day!
お客: You too!
《会話例2》
娘: There you go. The milk you asked for.
(はい。牛乳買ってきたよ。)
母: Thanks!
会計時のお礼はどっちが言うの?
日本では店員さんが最後に「ありがとうございました。」と言うのが普通ですが、英語圏ではお客さんのほうが店員さんに向かって"Thank you"と言うのが習慣です。仕事とはいえ、自分のために会計処理をしてくれたことに対する感謝を表すのが礼儀とされます。面白い違いですね。
相手が上手に出来た時
「そう、それでいいよ!」
「その調子」
「よし!」
「よかったね!出来たじゃない」
「やった、出来たね!」
相手が何かをうまく出来たときや、教えたことを理解したり出来たときに、「そうそれだよ!」と褒める決まり文句。
《会話例》
息子: Am I doing it right?
(これでいいの?)
父: There you go. Good job. I knew you'd get it.
(そう!よくやったね。絶対できると思ってたよ)
自分の言った事が当たった時
「ほら、言ったでしょ」
「やっぱり」
「思った通りだよ」
「やれやれ」
《例文》
There you go. There's nothing to worry about.
(ほらね、何も心配いらないよ)
There you go. I knew you'd forget if you didn't write it down.
(ほらやっぱり。メモしなかったら絶対忘れると思ってたよ)
There you go. Isn't this just what you would expect?
(ほら~。こうなるって予想付くでしょ?)
相手に同意・賛同する時
「その通りだよ」
《会話例》
A: You can't give up just yet.
(まだ諦めるのは早いよ)
B: You're right. I think I was being too scared of mistakes. I just need to believe in myself.
(そうだね。失敗を怖がり過ぎてたかもしれない。自分をもっと信じなきゃね)
A: Yeah. There you go!
(うん。そうだよ!)
映画の中でセリフを聴いてみよう
There you goは汎用性がとても高いので、様々な場面で使われます。いくつかの映画の中で見てみましょう。
Back to the Future (1985)
Martyが硬貨を差し出す際にこのセリフを言っています。
【1:50付近】
"There you go, lady. There's a quarter."
(はいどうぞ。25セント。)
Jumanji: Welcome to the Jungle (2017)
【1:34付近】
"Follow me. Careful. It's a horrible way to die. There you go. All right."
(ついてきて。気を付けて。悲惨な死に方になるから。よし、大丈夫。)
Searching (2018)
【1:21付近】
The four and the one. No, that's your two. There you go.
(4番と1番。ちがう、それは2番。そう出来たね!)