American R & L

American R

私が英語を学び始めた中学1年のときに、忘れもしない、Michael Jackson - Thriller というアルバムが大ヒットしていました。もちろん私は彼にのめり込み、一緒に何とか真似て歌おうとしましたが、どうしてもこの Thriller の発音が何度やっても出来ませんでした・・・。無理もありません。基本がまだまだでしたから。

R音の基本は、口の中で、舌の付け根に少し力を入れて窪みを作り、そのまま口の奥に引っ込めるようにします。舌先は巻き舌にする必要はありません。こもったR音がうまく安定して出せるようになるまで、何度も練習してみることが大事です。必ずいい音が出せますから、諦めずに続けてください。

1. 語頭・語中は唇をすぼめる

Rを作る時は忘れずに唇を前に出してから!
Rの音が語頭や語中(※)にあるときは、Rの音を作る際、同時に唇も前方に突き出して「W」の音を先に出してから(ウと言ってから)、Rの音を作ります。※ 語中とは、Rの前後に母音がある場合です。

rain
really
wrong
bury
very
right
rude
read
arrive
erase
※bury と berry は同じ発音

marry
Sarah
embarrassed
relevant
irrelevant
raw
row
correct
terrible
real
※Mary, marry, merry はすべて同じ発音

terrified
front
terrific
rural
area
wrinkle
relax
problem
retreat
relieve

2. "ar" と "er" の比較

2つは全く違うR音です!
"ar" のスペルでは、ルールとして、アルファベットの Rと同じ [ɑ́ːr ]と発音します。それに対し、"er" のスペルでは、[ər]と発音します。

party
car
March
started
Wagon R
※もちろんこれはスズキの軽自動車。
ここでレオナルド君の発音が聴けますよ

better
dinner
first
person
learn
third
perfect
girl
work
further
order
※ er は安定かつ一定したR音でなければいけません。

hard - heard
heart - hurt
barn - burn
far - fur
star - stir

3. 最も難しい "or"

「オ~」を言ったら後は口を動かさない!
"or" (または "ar")のスペルでは、例外を除き、[ɔ́ːr]と発音します。出だしは母音「オ」で言い始め、すぐに [r] を入れるのですが、大事なのは、口を動かさないことです。[r] の音を作ろうとして口が「ア」のように開いてはいけません。

war
award
four
corn
normal
※awardは「アワード」ではなく「アウォード」です! カタカナはいつも滅茶苦茶ですね...

performance
before
warn
storm
George

bored
board
born
fork
quarter
※bored と board は同じ発音!

American L

Lの発音は、丁寧に練習しないと、実は意外にもR音より難しいかもしれません。私も昔、R音と同じくらい苦戦しました。舌を当てる位置は同じなのですが、語頭と語尾では舌を当てる強さ(面積)がかなり違ってきます。

1. 語頭のL

しっかりと強く押し当てて、反動で押し返す!

laugh
live
leave
little
light

length
lame
lack
lane
lamb

2. 語中のL

語頭の場合と同様に、しっかりと強く押し当てる!

alive
usually
actually
recently
regular

college
fly
blue
electricity
rely

3. 語尾のL

舌先を軽く尖らせ、ゆっくりとわずかに付ける

well
feel
real
style
oil

spoil
children
school
goal
I'll go.

milk
I'll be right back.
cold
twelve
difficult

日本人の傾向として、RとLで逆転現象が起きていることが非常に多く見受けられます。単語の中で、RをLに、LをRに、無意識に逆に発音している日本人が非常に多いです(actually, usually, please, fresh, rain など)。実はネイティブにとっては、非常に聞き取りにくい、汚い発音に聞こえています。そのためにも、文の中でRとLを丁寧に区別して正しく発音することを、常に忘れずに意識することです。決して日本語のラ行のように発音してはいけません。ラ行で発音してしまうとネイティブには TかD音に聞こえてしまうからです(例 Betty, dedicateなど)。何度も何度も反復練習(repetition)して身に付けましょう。

発音が非常に難しい単語

RとLが混在している場合

これが出来るようになったら、もう一人前です

regular
clarity
really
release
parallel

thriller
thrilled
roller
rural
reluctant

girl
world
squirrel
pearl
curl

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